和の知識
7.壁
 

(1)造り

 
 

日本古来の壁は図のように、小舞竹を組んでその上に土を三層に塗り込めた湿式工法であった。
風通しが良く、湿度が高い時は湿気を吸収し調温作用を行った。
しかし、逆に湿気を含みすぎてカビが発生したり、壁土がザラザラと落ちやすいという欠点もある。
現在では板に穴を開け、土が塗りやすいようになっている。また、クロスで代用する場合も多いが
本来の土壁の持つ質感のある美しさは出てこない。
 
 
  

(2)種 類

 
  

砂壁の色は地方により異なり、それぞれに特徴がある。

@土壁・・・色土+砂+水

A聚楽壁・・・九条土(黒みがかった土)

B錆壁・・・少量の鉄粉+水(鉄が酸化して錆色になる)

C紅壁・・・弁柄(酸化第二鉄:赤みがでる)

D大津壁・・・色土+石灰(色味により名称が異なる:黄大津・茶大津・泥大津・浅黄大津)
 
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