囲炉裏が、最も、もてはやされたのは、江戸時代の民家からだそうです。
囲炉裏の呼び方を調べてみると、「ゆるり」「いり」「えんなか」「ひたきじろ」など、多数ある。
いずれにしても、火を囲んで、コミュニケーションをしていた所ということになる。
囲炉裏の発生を調べてみると、ほとんど自然発生的に出ている。
その地域の生活文化に根強くむずびついている。
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この囲炉裏にも、上、下の身分的な位置がある。
土間から最も遠い位置で、床の間を背にして土間に向く位置が、主人の座、家の間取りにもよるが
主人の座のとなりの座で、勝手に近い所が主婦の場所。
その向い側の入口に近い座が、来客や、長男などの席。
最後に残った土間ぞいの座が、最も格の低い座である。
ここは通常、薪を置いたり、木箱の薪入れがあり、嫁や、下男や、下女の場所ということになる。
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日本の住宅の各部屋には、このように、ことごとく四つの座があり、封建的な身分秩序が共同生活を
していく上で、格人の役割を果たすのに便利な座でもあった。
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